セリエAは今週末、第23節を迎えます。今週末は土曜日にローマ対ユベントスなど注目される試合が多く予定されており、イタリアサッカーリーグ協会は今週に入ってインテル対リボルノの開始時間を2時間繰り上げ、同じ時間に開始するパルマ対ミランと重複しないようにする措置をとった。今夜行われる試合はいずれも注目のカードであり、中でもローマ対ユベントスは2位争いの行方を占う意味でも両チームにとって負けられない一戦となるでしょう。
一方で日曜日は全カード同時刻開催となった。注目はジェノア対サンプドリアのジェノヴァ・ダービー。最近の両チームは好調であり、今回のダービーマッチも好勝負が期待されます。今回は第23節の主なカードを展望します。
インテル対リボルノインテルは前節、カターニャを2−0で破って勝ち点を56に伸ばした。インテルは次の火曜日に欧州CLのリバプール戦を控えている。そのためイブラヒモビッチやクルスをできるだけ温存したいというのが本音である。となれば今節はスアソやクレスポにとっては大きなチャンスとなるだろう。インテルは二足のわらじを履けるほどの充分な戦力があるので特に問題はないだろう。
リボルノは前節ジェノアに1−1で引き分けた後、水曜日にミランと対戦し1−1で引き分け、ミランから勝ち点1をもぎ取った。このところ一定の戦果を挙げているリボルノだが、インテルが相手では少々苦しい。おそらく1、2点は取られることを覚悟しなければならない。となれば攻撃面でどこまでインテルの守りを崩せるかということになるが、前の試合で守備の堅いミランから1点をもぎ取っているのでそこそこ期待できそうだ。前回の対戦では2−2でインテルから勝ち点1を獲得したリボルノ、ここでもインテルから勝ち点が取れるか注目したい。
パルマ対ミランミランは前節シエナに1−0で勝利を収めた後、水曜日にリボルノと対戦し1−1で引き分けた。しかしこの試合でロナウドが重傷を負って今季絶望となった。ミランは連戦が続いており、選手たちの疲労も大きいが現状では選手層にあまり余裕がない。特にロナウドの負傷でFW陣は余裕がないのが現状である。今節はジラルディーノ、インサーギとパロスキでやっていくことになるだろう。カカは出場できるか微妙である。
パルマは前節カリアリに1−1で引き分け、これで6試合白星がない。降格ゾーンがすぐそこまで迫ってきており、そろそろ何とかしなければならないのだが、この冬に獲得して活躍が期待されていたルカレッリが右足の肉離れで戦線離脱してしまったうえ、この試合においてはコッラーディとパラヴィッチーニも出場停止となり攻撃面ではかなり苦しい状態であり、苦戦は免れないだろう。
両チームとも攻撃面が心配されるが、戦力的にはミランのほうが上でありミランにとっては点が取れるかどうかにかかっている。ミランにとっては今後のためにもぜひ勝っておきたい。
ローマ対ユベントス2位のローマと3位のユベントスとの直接対決。両チームの勝ち点差は4とこの試合だけでは順位は変わらないが、あらゆる意味で重要な一戦であることに変わりはないだろう。前回の対戦は2−2の引き分けとなっています。
ローマは前節レッジーナに2−0で勝ち、勝ち点を48に伸ばした。ローマにとってはここからの4連戦が今シーズンのヤマ場である。この試合のあと欧州CLのレアル・マドリード戦があり、次いでフィオレンティーナ、インテルとの直接対決が控えている。ローマにとってはどれも重要な試合ばかりである。ただ幸いにして大きな負傷を抱えている選手はいないので、豊富な選手層をフルに活用して戦力を落とさずに戦うことができる。ローマにとってはここで勝つことができれば2位というポジションを磐石にできる。ユベントスは地力があり後半に強いチームなので、なるべくなら前半のうちに先制点を取るなどして優位な展開にしておきたい。
ユベントスは前節ウディネーゼと対戦、前半は苦戦を強いられたが後半に逆転して2−1で勝ち、勝ち点を44に伸ばした。前節は3試合ぶりにブッフォンが復帰し、ナイスセーブを連発して勝利に貢献した。また途中出場したイアクィンタが古巣相手に久々のゴールを決めた。総合力ではローマに及ばないユベントスだが、やはり地力があるチームであり特に後半の得点力の高さは目を見張るものがある。またユベントスは他の上位チームと違って今シーズンはリーグ戦に全神経を集中できるのも大きい。この試合でもメンバーは揃っているので、いい試合が期待できるだろう。
フィオレンティーナ対カターニャフィオレンティーナは前節アタランタと対戦し、先手を打ちながら優位に試合を進めたが、最後の最後で追いつかれ2−2のドローとなった。続く木曜日に行われたUEFAカップ3回戦第1レグではローゼンボルグ(ノルウェー)にアウェーで1−0で勝ち、今度の木曜日にホームで行われる第2レグを優位に戦える状況である。UEFAカップではムトゥが戻ってきたが、ビエリがアキレス腱を痛めて欠場となり今回の試合も出場できるかは微妙である。また今節はウィファルシが出場停止となっている。アタランタ戦はよい結果が出なかったが、ローゼンボルグ戦のような戦いができれば、おそらく今回の試合は勝つことができるはずである。
カターニャは前節、首位のインテルをホームに迎えて対戦したが0−2で敗れた。これで6試合白星がなく、気がつけば降格ゾーンが徐々に近づきつつある状態である。最近は得点力のあるマルティネスの調子が悪いこともあって、得点力が低下してきている。2節前のジェノア戦は相手のオウンゴールによる1点であり、それを除くと4試合ゴールがない状態である。また症状が軽いとはいえマスカラが負傷しているのも痛い。いずれにしても今回は格上のフィオレンティーナと苦手のアウェーでの試合、苦しい戦いになるだろう。
ジェノア対サンプドリアジェノアとサンプドリア。両チームともジェノヴァのスタディオ・ルイジ・フェラリスをホームグラウンドとしているチームであり、両者の対戦はジェノヴァ・ダービー(灯台ダービー)と呼ばれ、イタリア4大ダービーの1つとなっている。前回(昨年の9月23日)の試合はスコアレスドローであった。今回は両チームともに似たような順位であり、なおかつ上位を狙える位置にいることもあって一段と盛り上がっている。金曜日にはダービーを前にして初めて両チームの監督が並んで共同記者会見が行われたほどである。どちらのチームにとっても今後のためには負けられない一戦となるだろう。
ジェノアの前節はリボルノとの対戦だったが1−1の引き分けとなった。しかしながら前節は後半31分にサントスが退場になってからジェノアは同点に追いついたこともあり、チームのモチベーションは高い。ただ守備の面で失点につながるミスが目立っているのが欠点であり、そのため無失点で終わる試合が少ない。攻撃陣の頑張りで勝ち点を取っているのが現状である。
一方のサンプドリアは前節ナポリに2−0で勝ち、勝ち点を31に伸ばしてUEFAカップ出場圏内が見えてきた。今年に入ってからは攻守ともにバランスが取れてきているように見えるが、アウェーでは結果に結びついておらず5試合白星がない。しかしチームは高いポテンシャルを持っており、現状戦力的にはジェノアよりも上である。前節のナポリ戦の内容が良かっただけにこのダービーの場でもその実力を発揮できれば、勝算は高いと思われる。