この冬の移籍市場でどのような動きを見せるか注目されたマンチェスター・C。
そのマンチェスター・Cが今回の移籍市場でオファーを出したのはミランに所属しているカカ選手です。移籍金は1億1500万ユーロ(およそ138億円)とも1億2000万ユーロ(およそ144億円)ともいわれるぐらいの巨額のオファーを出しています。この金額は実現しなかった移籍ではありますが、夏の移籍市場でレアル・マドリードがマンチェスター・Uのクリスチアーノ・ロナウド選手を獲得するために提示した移籍金の上限額に匹敵します。もちろん実現すれば史上最高額の移籍額となります。
そしてこのマンチェスター・Cのオファーに対しミラン側は交渉に応じることになり、マンチェスター・Cはカカ選手との自由交渉権を獲得しました。あとはカカ選手の気持ちしだいということになります。
今回の移籍騒動については周囲の目はまさに賛否両論となっています。
ミランサポーターの間では「チームのシンボルを売るべきではない」などと反対するファンがいる一方で、「今回のような高額オファーを逃すな」と容認するファンがいるのも事実です。またサッカー界でも「このようなオファーを断るのは難しい」という声がある一方で、「このオファーは金額的にもやりすぎ」という意見もあります。
今回の移籍騒動はオーナーが交代して世界一リッチなクラブになったマンチェスター・Cが、ビッグクラブの仲間入りをするために即戦力となる一流の選手を獲得しようとしたことが発端です。そしてカカ選手というミランのシンボル的な選手に対して「カネはいくらでも出すからうちに来てくれないか」とまさに大金を武器にして獲得しようとしています。
確かにマンチェスター・Cは夏の移籍市場でレアル・マドリードからロビーニョ選手を獲得しました。しかしながらそれだけで成績が向上するほど甘くはありません。リーグ戦15位で残留争いをしているのがその証拠です。ましてカネに物を言わせてスター選手を獲得し続けたところでビッグクラブになれる保障はどこにもありません。
もしカカ選手を獲得してさらにこの冬に大物選手を同じような手で獲得しようものなら、それこそサッカーが「マネーゲーム」と化してしまいかねません。強い選手を獲得することはたしかに必要なことですが、そこまで大金を使う必要があるのかは疑問に感じます。
一方でカカ選手にとっては、ミランに残留すればビッククラブで戦い続けることができるのは間違いないでしょう。しかしマンチェスター・Cに移籍したらお金を得ることはできますが、少なくとも来シーズンは欧州の舞台で戦うことはできないでしょう。ただし2年、3年後にマンチェスター・Cがビッククラブになっている可能性はゼロではありません。カカ選手にとってはマンチェスター・Cへの移籍は新たなる挑戦と考えてもよいでしょう。
今回のマンチェスター・Cによるカカ選手の移籍騒動。この移籍が実現するかどうかはまだ分かりませんし、移籍してどのような結果になるかは分かりません。ただこの移籍騒動からサッカー界は何かを考える必要があるのではないかと思いました。今後の動向が注目されます。
2009年01月17日
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