いよいよ今週末の最終節で今シーズンのセリエAの優勝チームが決まるのだが、それを前にしてローマ、インテルサポーターが相次いで最終節の試合観戦や遠征を禁止されるという事態になっている。
インテル、ローマ両チームとも優勝を懸けた試合はアウェーで行われるが、その対戦相手であるパルマとカターニャはいずれも残留争いをしており、この最終節の結果で残留か降格かが決まる。しかもパルマかカターニャのどちらか、場合によっては両者が降格するということもありうる(しかも今回の場合、両者とも残留する可能性はない)。そのためホームで戦うパルマ、カターニャにとっては応援している自分たちのチームが降格するだけでなく相手の優勝決定を見るという彼らにとって非常に耐え難い事実に遭遇する可能性だってある。またインテル、ローマのファンにとっては優勝を逃した時のショックが大きい(特にインテル)。そうなるとスタジアムやその周辺でサポーター同士の衝突が起きる危険性が高くなる。
イタリアでは昨年11月にそれぞれ異なる試合観戦に行く途中のユベントスとラツィオのサポーターが高速道路のサービスエリアで衝突、警官の威嚇射撃による流れ弾がラツィオサポーターの1人に当たり死亡するという事件が、また今年3月には高速道路のサービスエリアでユベントスとパルマのサポーターが衝突、ユベントスサポーターがパルマサポーターからの攻撃を回避しようとして車を発進させたところ、パルマサポーターをひいてしまいパルマサポーター1人が死亡するなどサポーター同士の衝突による事件が相次いでいる。
そういったことも考慮し、まずイタリア内務省のスポーツイベント安全監督委員会がローマサポーターのカターニャへの応援禁止を命じた。しかしローマのサポーターたちは大きな不満を抱き、中には「カターニャに行けないのならパルマに行こう」というサポーターも出てきた。この時点ではインテルサポーターはパルマでの応援は可能であった。しかしこの決定についてパルマ側からも不満が出たことから、パルマ市長がインテルサポーターの応援、遠征を禁止することを決定した。今回のパルマ側の決定に対してインテルのサポーターたちは納得しておらず、「いずれにしてもパルマに行く。スタジアムには入れなければスタジアムの外で応援する」と主張している。
いずれにしてもインテル、ローマのサポーターはそれぞれ優勝を懸けた試合をスタジアムの中で見ることができない。本当はそうであってはならないのだが、イタリア国内でサポーター同士の衝突や事件が最近も起きていることやその試合の重要性を考えると残念ながら仕方の無いことである。しかしインテルサポーターはパルマに行くと主張しており、スタジアムの中ではなく街中で何かが起きる危険性がある。最終節の優勝を懸けた試合はおそらくひと味もふた味も違った雰囲気で行われることになるが、サポーターたちはどんな結果になろうとも騒動を起こさずに良識ある行動をとって欲しい。そしてこれ以上「イタリアのサポーターたちは…」と言われないようにしてほしいと思います。
2008年05月16日
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